第22回 消化器病市民公開講座を開催しました
2026年3月14日(土)アイプラザ一宮にて、第22回 消化器病市民公開講座「あなたと家族を守るために、大腸がんを正しく知ろう」を開催いたしました。
当日は会場に入りきれないほど多くの皆様がご参加いただき、大腸がんへの関心の高さがうかがえました。


最初の講演は、消化器内科部長 小林健一先生による「大腸がんはこうして見つける・こうして治す」でした。大腸がんは初期症状が出にくいものの、早期に発見すれば治る可能性が高い病気であり、定期的な便潜血検査の重要性や、陽性の場合には放置せず大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることの大切さを説明されました。また、早期発見であれば内視鏡による治療が可能な場合も多く、その具体的な治療方法についても、わかりやすく紹介されました。
続いて、消化器外科部長 兼 尾張そけいヘルニアセンター所長 廣瀬友昭先生の「大腸がん手術、知れば安心 ~手術がこわいをなくす話~」では、手術への不安は「よく知らないこと」から生まれるとし、がんの広がり方や再発を防ぐ手術方法、最新機器を用いた手術、麻酔科医や看護師を含めたチーム医療の体制などを実際の手術動画を交えて紹介されました。仕組みを正しく知ることで不安は安心へと変わること、そして手術の目的はがんを取り除くことではなく、患者さんが再び日常生活を取り戻すことにあると力強く語られました。
第二部では、名古屋大学大学院 医学系研究科 腫瘍外科学教室 横山 幸浩特任教授をお招きし、「手術前には腸と筋肉を鍛えましょう」をテーマにご講演いただきました。
手術前から体力や筋力を高める「プレハビリテーション」の重要性について解説され、適切な運動や栄養管理によって術後の合併症リスクの低減や回復の促進につながることが紹介されました。また、腸内細菌と健康との関係にも触れ、腸内環境を整えることが免疫機能の維持や術後の回復に役立つ可能性があることを説明。日常生活で取り入れやすい運動や食事のポイントについても、分かりやすくお話しいただきました。



来場された皆さんは熱心メモを取りながら聴講される姿が多く見られ、大腸がんの早期発見や治療、手術、術前の体づくりなどについて理解を深め、知識を学ぶ有意義な機会となりました。
今後も地域の皆さまに正しい医療情報をお届けし、健康づくりに役立つ取り組みを続けてまいります。
なお、当日の講演内容は 山下病院公式YouTubeチャンネルで配信しております。
会場にお越しいただけなかった方も、ぜひ下記のリンクよりご覧ください。