本文へ移動

山下病院のご案内

ご挨拶

理事長挨拶

理事長 服部 昌志

山下病院は1901年(明治34年)に当地に開院以来、120年以上にわたり地域医療の一翼を担い、消化器専門病院として発展して参りました。
医療の進歩が著しい中で、私どもは、腹腔鏡下手術、内視鏡治療、大腸CT(バーチャル内視鏡)、カプセル内視鏡、造影超音波など非侵襲的で先進の消化器医療を実践しています。また、患者さんと医療者はパートナーであるという考えのもと、皆さんとともに私どもは心のこもった「ホスピターレ:もてなしの医療」を行っております。
今後も「200年続く病院」を目指し、伝統と多数の臨床実績を基に日本水準の消化器医療ともてなしの医療を皆さまに御提供できるようさらに精進して参ります。
今後も山下病院をよろしくお願い申しあげます。

院長挨拶

院長 高野 学

令和5年4月に山下病院院長を拝命いたしましたのでご挨拶申し上げます。
わたしは大学卒業時、手術治療に興味と憧れを抱いておりました。手術は繊細さが必須ですが時にダイナミックさも必要です。初期研修を行う中で、手術治療の成否を分ける点として感染対策や栄養管理などの全身管理が重要であることも教えられました。消化器外科専門医として医療に従事することを決意しました。今までに30年余の間主として消化器外科手術に従事するとともに、多くの消化器疾患の治療に携わって参りました。
令和4年4月に山下病院に赴任し消化器外科医として、診療を行うとともに副院長として病院運営にも参画して参りましたが、この度院長の大任を仰せつかりました。

山下病院は、初代院長山下隆の濃尾大地震(1891年)後における負傷者治療の功績が認められ、地元有力者の方々の肝いりで1901年4月に開院しました。開院の契機になった大震災から140年あまりが経過しましたが、病める方・苦しんでいる方を一人でも多く救いたいとの開設者の思いは今も引き継がれており、病める方に対して“心のかよう医療”を提供したいという決意は今も変わっておりません。
昭和56年以降日本人の死亡原因は悪性新生物(がん)が第一位となり、以降現在まで変わっておりません。この疾患の克服のため服部外志之先代理事長は“消化器癌から一人でも多くの人を救いたい”との強い決意を抱き、リーダーシップを発揮し平成18年4月から消化器専門病院となりました。またそれに併せて平成19年には病院の基本理念を改定しました。

  • 患者さんと医療者パートナーシップ
  • 質の高い医療を安全に
  • 「心」を大切に

この理念は今も当院の医療の根本的な考え方であり、今後も職員一同受け継いで参ります。

この数年の日本社会は新型コロナウイルス感染症の対応に追われ、その砦となるべく各医療施設は自院の能力に併せてできる限りの対応を取って参りました。令和5年5月に5類感染症に移行する予定であり、みなさまも一段落ついたとのある種の安心感を持たれておられることと思います。当院においても感染症の状況を踏まえ徐々に各種対策を縮小していく予定です。
当院の診療体制は消化器専門病院として今後も大きく変わるものではありませんが、高齢化社会に対応すべく病院の一部機能を在宅医療にシフトいたしました。既に地域包括ケア病棟を平成31年に開設しております。この病棟は主に急性期疾患の治療を終了したもののすぐに社会復帰することが困難で、自宅あるいは施設入所前への橋渡しとして治療を継続するためのものです。また令和4年には退院後の在宅での医療支援のため訪問診療チームを立ち上げ、前院長片山信医師をチームリーダーとして任命させていただきました。
在宅医療を推進することにより、元来当院が力を入れている検診による疾患の存在の可能性を拾い上げ注意喚起を行うこと、消化器疾患を診断し治療を行うことに加えて、在宅支援を行うことでシームレスな医療の提供が可能になりました。住民すべての健康に貢献することが当院の使命であります。このために職員一同が努力を惜しみませんので、今までどおり皆様のご支援とご協力を頂きますようによろしくお願いいたします。