延べ外来患者数は平成23年度に、前年度に比べて約2,000人の減少となりました。しかしながら、消化器疾患の患者さんが一層100%近い割合に近づきつつあり、消化器科専門病院としての機能が維持・確立されてきております。
消化器疾患外の患者さんが減少しましたが、それに併せて消化器疾患の患者さんが紹介、紹介外ともやや減少しました。紹介割合は6割近い数字です。
引き続き、一般外来は「診」の先生にお任せし、入院・専門的検査等は「病」へと役割分担を進めて参ります。尚、患者さんの症状・病態に応じて「病」と「病」の連携も強化しております。
平成20年7月に病床数を125床から102床へ減床しました。平成23年度は前年度に比べて2,000人の減少となりましたが、全体を通じて消化器疾患の患者さんが100%近い割合になっております。
消化器科の専門病院として機能分化が図られておりますが、今後も更に質の高い医療を求めて参ります。
平均在院日数は9日~10日台で安定傾向ですが、平成23年度の平均在院日数8.9日で過去最短となりました。在院日数の短縮化は望ましいですが、ケースごとに退院支援、退院計画を充実する取り組みの必要性がありましょう。
今後とも消化器疾患の入院診療では最新の治療で臨み、一日も早く元の生活が取り戻せるよう努めて参ります。
上部消化管内視鏡検査は、平成23年度にやや減少をみせました。
当院では平成22年度にNBI、拡大内視鏡を導入しております。平成23年度の減少は検査が診療所をはじめとした他の医療機関へ分散しているのではないかと考えられます。
今後とも専門病院として地域のお役に立てるよう努力して参ります。
下部消化管内視鏡検査は平成23年度に減少しました。
この検査も上部消化管内視鏡検査と同様、診療所をはじめとした他の医療機関へ分散しているのではないかと考えられますが、今後とも専門病院として地域のお役に立てるよう努力して参ります。
年間1200例以上で推移しています。累計件数では我が国でも誇れる件数となっており、体に優しい大腸検査法として、検診のみならず一般診療(精検)でも推進して参ります。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影や超音波内視鏡検査等、特殊な内視鏡検査は平成22年度に続き、平成23年度も減少傾向でした。
平成19年より導入された、カプセル小腸内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡検査ですが、平成20年度をピークに減少傾向が続いています。
内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)の占める割合が増えており、安定した推移になっております。
大腸ポリープ切除を含め、内視鏡的粘膜切除術は800例程度で推移しています。平成24年度に早期の大腸悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)が保険診療で認められたため、積極的に取り組んで参ります。
毎年500例前後の手術件数を維持していましたが、平成23年度はやや減少しました。
60~70%が紹介患者さんです。
概ね400例の全身麻酔手術がありましたが、平成23年度はやや減少しました。全身麻酔手術は全て常勤の麻酔科専門医の麻酔管理により行われる手術です。
悪性疾患が概ね60%を占めています。
消化器外科部門では、難易度の高い手術として①食道切除再建等、②肝切除等、③肝門部胆管手術、膵臓手術等ですが、年々難易度の高い手術が増えてきており、平成23年度も合計で30例を上回っておりました。
平成23年度の消化器外科手術症例において、当領域における全身麻酔下の開腹手術は肝胆膵、食道系等の悪性腫瘍に対して行われる難易度の高い手術が占めるようになって参りました。また、胃、大腸、胆嚢等に対して低侵襲の腹腔鏡下手術が拡がってきております。
麻酔は常勤の麻酔科指導医(専門医)1名、非常勤の専門医2名で実施、管理をしております。
胆嚢腹腔鏡下手術に対しては平成21年度に単孔式手術法を導入、症例を重ねておりますが、平成23年度は4割近くが単孔式を占めてきております。尚、過去3年間に腹腔鏡下手術から開腹に移行した例はございません。
平成19年度に腹腔鏡下手術を導入したことにより、病状によっては体に負担の少ない手術法で済むようになってきました。胃切除術の4割が腹腔鏡下手術になっております。
年間100例から150例の症例があります。腹腔鏡下手術の占める割合が6割で推移しております。